もはや、この漫画に関しては、何も説明はいらないでしょうという位に、圧倒的な知名度を誇る、まさに 日本を代表する漫画、ドラゴンボール。発行部数も2億5000万部とかいう、もはや桁外れ。そして、現在でも 関連の新作がつくられ続けている化け物漫画ですね。いまだに売上に関しても数百億円近く叩き出しているそうです。 すさまじいですね。少年ジャンプが正に全盛期の時、スラムダンクがあり、幽遊白書があり、ダイの大冒険があり、 ろくでなしブルースがありと、すさまじい作品が目白押しだった時代の、まさに王様、ドラゴンボール、 アニメでも漫画でもその頃の少年達を凄まじく魅了した作品です。
ドラゴンボールの作者は鳥山明先生、ドラゴンボールの前はDrスランプアラレちゃんを書いていました。 ドラゴンボールも初めの内は、主人公の名前の通りに孫悟空の大冒険、西遊記の世界観のある、バトルと ギャグ要素ありの漫画で、アラレちゃん的な感じでした。もちろんその頃も十分面白かったですし、 レッドリボン軍との闘いや、亀仙人との修行等とても面白かったです。 そのあと、ピッコロ大魔王が出てきて、世にも有名な「天下一武道会」のマジュニア戦あたりから、 まさに、バトル漫画の最高峰といった感じで、ギャグ要素が薄まっていき、信じられない位の躍動感のある 戦闘シーンが前面に出てきます。
マジュニア戦が終わって、アニメ版ではドラゴンボールからタイトルが変わって、ドラゴンボールZになります。 今聞いても、このオープニングソング「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を聞くと、当時を思い出して胸が熱くなってしまう方も大勢いるでしょう。 いよいよ、サイヤ人襲来、ベジータ登場、そしてナメック星にいって、多分ドラゴンボールの中でもっとも人気 があると思われる、フリーザ戦が始まります。フリーザの戦闘力53万はとっても有名ですよね。 このフリーザ戦で、悟空が「クリリンのことかぁーーーーーー!!」でスーパサイヤ人になるあたりが、 個人的にはドラゴンボールのクライマックスと思ってます。
ドランゴンボールはその後も、人造人間、セル、魔人ブウと進み漫画は有終の美を飾ります。この間になんと悟空はおじいちゃんに なっています。ドランゴンボールは悟空の少年時代、Zでは悟空はチチと結婚して悟飯という息子が誕生しています。 この悟飯が個人的にはドランゴンボールで一番好きなキャラクターでした。将来は学者さんになる事を夢見る、心優しい少年ですが、 父親が戦闘狂悟空であるため、望まぬ戦闘に巻き込まれていきます。なんと言っても、いきなり現れた、叔父であるラディッツに いきなり父親が殺されてしまい、その後なんと、緑色した宇宙人、ピッコロさんにどこかも分からない荒野に連れていかれて、 ここで自活していくのだと、置いてきぼりにされてしまいます。その荒野にはサーベルタイガーや恐竜などがいるので、 冷静に考えれば、信じられない仕打ちを受けていますね。
しかし、さすが悟空の息子だけあって、悟飯はその荒野でたくましく成長していき、恐竜位は楽勝で倒して、 食べてしまう位には成長していきます。緑の宇宙人も冷徹と思われていましたが、悟飯の事はずっと気にかけており、 悟飯が荒野で成長するまでずっと、陰から見守っており、ここから、悟飯とピッコロの間には熱い師弟関係が生まれます。 ピッコロはもともと完全な敵役であり、ラディッツとの戦闘での悟空との共闘も仕方なく感がありました。このころまでは 悟空の事をどちらかと言えばライバルとして見ていた感があります。しかし、悟飯と出会ってからは、ピッコロは 悟空のライバルではなく、悟飯の師匠として、そのキャラクターは愛されるべき仲間に変わっていきます。 ナッパとの闘いで、命を捨てて悟飯をかばって、それまで冷徹で人とは距離を置くキャラクターであったピッコロが涙ながらに 最後の言葉を残すシーンは、何度見ても感動です。悟空のライバルと言えば、この後にベジータが出てくるので、 ピッコロも立ち位置を失ってしまうので、悟飯の師匠に役割変更はちょうど良かったですね。この時点で ここまで計算されていたのかは不明ですが。
悟飯が荒野に置いてきぼりにされたのは、ピッコロさんの気まぐれではなく、その後やってくるサイヤ人との戦闘に備えて、 悟空をも凌駕する、悟飯の秘められた戦闘能力を引き出すためでした。悟飯は感情が爆発すると信じられない戦闘能力を 叩き出すキャラであり、これが悟飯のキャラクターとしても魅力でした。ピッコロさんとの修行も終えた頃、悟空が海王様の元での 修行を終えて戻ってくるのも間に合わず、プライドの塊がやってきます。ベジータ襲来です。 このベジータも、ピッコロ同様最終的には頼れる仲間になっていきます。ピッコロ以上に冷徹キャラでありましたが、 フリーザ戦で、サイヤ人の仇を悟空に託すシーンでは涙しており、また息子トランクス誕生後は、心優しきお父さんに キャラクターが変貌していきます。
さらっとトランクス登場しましたが、このトランクスはベジータの息子です。ということは地球を侵略しに来た宇宙人である ベジータも結婚したのです。相手は誰なのか?ここは結構作中ザワザワした所でした。相手はブルマです。 このブルマはドラゴンボールではクリリン以上の古株です。悟空の一番初めの仲間キャラです。そしてブルマは、 その頃すっかり存在感のなくなった、狼牙風風拳との結婚が規定路線の様に思っていたので衝撃的でした。 まぁ、ヤムチャの存在感の無さは尋常では無かったんで、この悟空に次ぐ古株、ブルマは、ずっと勝てませんが、悟空の 永遠のライバル、ベジータの奥さんにおさまって良かったのかもしれません。 このトランクスが、悟飯とビーデルの子供悟天と仲良しコンビで活躍していきます。悟天が生まれているので、ここで悟空は サイヤ人は年をとっても見かけは若いままという新設定のもと祖父になるのです。
この様に、悟空が、父になり、祖父になる3世代にもわたる壮大な物語である所も、ドラゴンボールの大きな魅力ですね。 3世代にもわたる物語で名作と言えば、誰しもが思い出す作品に、ドラゴンクエスト5も絶対に上がってくるでしょう。そして このドラゴンクエストのキャラクターを描いているのも、鳥山明先生です。ドラクエも選択肢次第では、悲しきヤムチャ的キャラクター が誕生してしまうのも、共通点かもしれません。しかし、国民を代表する漫画、ドラゴンボール、国民を代表するRPGドラゴンクエスト (キャラクター)がともに鳥山明先生の手から生まれているとう事からも、いかに鳥山先生が偉大か伝わってきます。 ドラゴンボールZがアニメがやっているころ、少年はみんなテレビに釘付けでした。もちろん漫画は全巻持ってます。 まさに少年漫画の王様というべき作品だと思います。ほとんどいないと思いますが、この作品をまだ未経験の方は是非、素晴らしいい 世界を堪能してください。